愛媛のICT活用実践事例集(小・中・高・中等・特支)
3月に「桃太郎電鉄~日本っておもしろい!―教育版―」を活用した地理学習を行いました。
駅のマスに止まると、その地域の情報を調べることができるため、各自でゲームを進めながら、各地域の特色についてプリントにまとめました。
振り返りでは、自分が調べた地域についてロイロノートを活用し共有しました。
生徒の感想では、「知らない場所についても楽しく学ぶことができた」「旅行で訪れてみたい」等の発言があり、充実した学習となりました。
ロイロノートを使用して、以下の内容を実施。
・事前にサイトのURLを送り、スムーズに授業ができるようにしておく。
・共有機能を使い、自分が調べた地域について発表させる。
大学入試問題を解き、生徒がプレゼンテーションソフトを用いて解説を行いました。
・他者に開放を分かりやすく説明する能力を育成する。
・1つの問題を多くの視点から解くことで、思考力の向上を目指す。
という目標を達成することができました。
生徒は、1人1台端末でスライドを作る作業を通して、どこがポイントになるかを考えて解くようになりました。また、コロナ禍で他者に説明する機会があまりなかったため、久々の話し合いを楽しんでいました。どのように説明すべきかを班で積極的に相談する姿が見られました。
・データを共有ドライブに保存させたところ、有効活用する生徒が増えました。
・実際は紙で入試問題を解くことになるため、紙媒体とICTのバランスを考える必要があります。
・インターネットに接続できない等の事態に備え、複数の端末にデータを保存しておくか、共有ドライブに保存しておく必要があります。
バスケットボールの授業において、試合を録画し、試合間で映像を見ながら作戦会議を行いました。
生徒は、自分がプレイしている映像を見たことで、どこに視点を当てて次のプレイに繋げれば良いかが理解できていました。映像で見ると、どこに空間があるかがはっきり分かるため、最初はうまくできなかったことが、次第に理解して動くことができるようになっていきました。
・空間を埋める動きによってボールを繋ぐことができるようになる
・自他の課題に対して映像でフィードバックしながら解決に向けた意見を出すことができるようになる
という授業の目標を達成することができていました。
どこから撮影するとより理解しやすい映像が撮影できるかという点が難しかったです。タブレットをモニターに接続する関係もあり、場所選びに苦労しました。
「ドロップレット・プロジェクト(https://droptalk.net/)」により毎日配信されているDropNewsを、全校で共有している。DropNewsは、視覚的な情報を中心にしたニュースである。多くの児童が関心を持って見ることができ、社会の出来事に関心を持つきっかけとなっている。
全校児童が入ることのできるgoogle classroomを作成した。毎日、ストリームにDropNewsを添付し、共有できるようにした。ニュースは、各学級の電子黒板や1人1台端末を用いて見ることができる。
STEAM教育校内研究授業【②外国語×商業】を実施しました
3月10日(金)1年5組において、「英語コミュニケーションⅠ」と「ビジネス基礎」の教科等横断型の授業が行われました。「自分の考える新しいコンビニエンスストア」をテーマに、まずグループ内で英語で発表をし、その後に各班の代表者による発表を行いました。各班とも、プレゼンテーションに積極的に取り組み、熱心に活動していました。コンビニエンスストアの現状や課題を踏まえ、独自の店舗経営について考えを深めることができました。
・英語でのプレゼンテーションをする際、一人一台端末でデータを作り、それを使って班内での発表をしました。
(ファイルは、Teamsの指定した場所に保存)
・全体への発表は、教員端末でプロジェクターに投影し、コンビニエンスストアの現状や課題の補足説明をし、学習を深めました。
自律神経と心拍数の関係性を確認する際、生徒端末と接続したデータロガー「DrDAQ」と自作したパルスオキシメーターを用いて、脈拍の可視化を試みました。心拍の変動が可視化できているので現象の理解ができた生徒が多かったです。考察時には、日頃から強度の高い運動している生徒とあまり運動していない生徒のデータを比較して安静時心拍数の違いや最大心拍数の違いについて議論している生徒も見られました。課題は、作成したパルスオキシメーターのセンサーが非常に敏感で、計測するのにコツがいるため、計測できるようになるまで時間がかかったことです。今後は、計測しやすいよう設計しなおしたいと考えています。
※本研究のデータロガー活用は、公益財団法人中谷医工計測技術振興財団科学教育振興【プログラム】助成「生徒1人1台端末とデータロガーを活用した理科教育の実践」の助成を受けたものです。
・生徒端末とデータロガーを接続し、自作したパルスオキシメーターを用いて、心拍変動を測定しグラフ化し生徒間で共有・考察させました。
原形質流動の実験の際、自作した顕微鏡アタッチメントを生徒端末に装着し観察・撮影を行いました。その後、生徒各々がImageJを用いて、タイムラプス画像から原形質流動の速度を計測しました。生徒が観察した計測データを共有することで、多くの種の比較を行うことができたため、生物の進化を絡めた議論ができていました。今後の課題は、ImageJの操作に慣れるまでに時間がかかったため、顕微鏡観察のたびにImageJを使用するなど工夫して、使用頻度を上げる必要があると感じました。
※以下のURLに自作した3Dデータ(STLファイル)がありますので、ご自由にダウンロードしていただき、お持ちの3Dプリンターに対応したスライサーソフトで3Dプリントデータを作成していただけたらと思います。
https://drive.google.com/file/d/1LUhIfSeVJrV-GsArO14FMC_By-sVEDu2/view?usp=share_link
・生徒端末と顕微鏡を取り付けるアタッチメントを3DCADで設計、3Dプリンターで作製し、それを用いて原形質流動の様子を顕微鏡で観察・撮影しました。
・撮影したタイムラプス画像から原形質流動の速度をImageJで測定し、速度データを生徒間で共有し考察させました。
グラフ描画ツールを活用して、値の変化に応じてグラフがどのように変化するか、本校の数学の教員石川先生が授業を実施しました。変化するグラフによって、生徒の理解を深めることができました。
微分・積分の分野は、苦手とする生徒が多いですが、ICTのグラフ描画ツールを活用することで、値の変化によってどのように変化していくか、いつも以上に視覚的に理解を助けることができました。
「砂浜はどのようにして形成されるのか?~岩石の風化、流水のはたらきと関連して~」と題して、ICT活用した授業を、本校の理科の教員中井先生が実施しました。生徒は、Dr.DAQを1人1台端末に接続して温度を測定し、変化の様子をグラフ化することがで、理解や考察を深めることができました。
水のあたたまり方(対流を含む)について、プロジェクターに実験の手順等を投影しながら、5種類の実験を行い、上層と下層の水温の変化から水の動き方を考察・確認しました。これを基に、海洋の層構造の形成や深層に沈み込んでいく海水の条件を整理し、世界のどの場所で海水が沈み込むかを考察させました。海洋の大きなしくみや生活の中の身近な疑問を理論的に説明でき、ICTを活用することで理解を深めることができました。今回は、測定機器のDr.DAQを温度センサーとして活用することで、生徒の理解を助けることができました。</
高等部音楽科の授業で「クロームミュージックラボ」内の音楽ツール「ソングメーカー」を用いて作曲活動を行いました。
音の升をタップしていくだけで簡単に作曲ができ、音域、音階、小節数などの設定を変更することでアレンジも可能なので、生徒は試行錯誤しながら集中して取り組みました。
五線譜から音を探して並べようとした生徒やスーパーマーケットのテーマソングを演奏しようと工夫した生徒もいました。
音楽が得意な生徒もそうでない生徒も、自分で曲を完成させることができました。
また、友達同士で作った曲を聴き合い、自分の曲をさらにいいものにしようと意欲的に取り組む姿勢も見られました。
※Chrome Music Lab(クロームミュージックラボ)とは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などで、無料で14の音楽体験ができるツール。アプリやソフトのダウンロード不要で、手軽に音楽活動を楽しむことができる。
・「クロームミュージックラボ」から作曲活動を楽しめるツールを取り上げ、 実際に作曲活動を行いました。
・作った楽曲を保存・提出させ、お互いに聴き合いました。