愛媛のICT活用実践事例集(小・中・高・中等・特支)
実践事例① ビジネスプランの考案とブラッシュアップ
学生や生徒が初期のビジネスアイデアを持ち寄り、ChatGPTとの対話を通じてそれを深掘りすることで、ビジネスプランを具体化させていくプロセスを取り入れている。この活動により、参加者は自分のアイデアに対する理解を深めるとともに、市場のニーズや競争環境などを考慮した実践的なビジネスプランの策定を行うことができる。対話型AIの利用により、アイデアの検討段階から深い洞察を得ることが可能になった。
実践事例② 面接練習としてのChatGPTの活用
キャリア教育の一環として、生徒や学生が自己PR文や過去の体験をChatGPTに入力し、それに基づいた模擬面接練習を行う取り組みが行われている。ChatGPTは多様な質問を投げかけることで、実際の面接での応答力を鍛える。また、AIによるフィードバックを通じて、自己表現の改善点や強みのより良い伝え方を学ぶことができる。
・ビジネスプランの策定では、ChatGPTによる質問を通じて、学生たちが考えていなかった側面やリスクについても考慮するようになり、より総合的なビジネスプランを作成できるようになった。
・模擬面接の練習では、ChatGPTが様々な面接官の役割を果たすことで、生徒たちは異なる質問スタイルや難易度に対応する練習を行うことができ、実際の面接に向けての準備を万全にすることができた。
※掲載されているChatGPTの使用事例は、教育目的でのみ使用されており、参加した生徒及びその保護者の方々から事前に承諾を得ています。全ての個人情報は厳重に管理され、事例においては個人を特定できる情報は一切使用しておりません。
英語の授業の中で、毎週の学びを問うテストを「EILS」で実施している。毎週金曜日の授業後半に、5分程度の英文法を確認するテストを実施し、その場で採点、および順位や偏差値を返却している。間違いが多かった問題が教員用画面で分かるため、テスト後に復習解説を実施している。臨時休校時には、自宅で「EILS」の問題を解答させて、「Teams」の画面共有にて「EILS」テストの復習解説を実施した。探究的な学びを実施していく上で、プレゼンテーションやディスカッションにつながる基本的な文法事項を、即時性のある採点機能で確認できることは生徒に好評であり、今後の成果も期待できる。
EILSのテストに教材の該当ページを書いておくことで、振り返りの際に、自分で該当ページを開いて復習でき、自走できる生徒の育成につながる。
実践事例① 前時の授業の内容の復習や考査前の復習に利用
授業の復習では、前時の内容から1~2題作成し、授業開始5分ほどで解かせる。考査前の復習では、単元の基本問題や頻出問題を30~40分で解かせる。EILSは答のみの採点ではあるが、振り返りの時間をとることで、お互いで間違っているところを確認し合ったり、教え合ったりできるので、協働的な学びにつながった。
実践事例② 百問繚乱の導入
今年度より定期考査の採点に、採点支援システム「百問繚乱」を導入した。生徒の答案をスキャナで取り込み、システム上で採点できる。採点の分担やテレワークが可能で、業務の軽減につながった。また、生徒の答案データや分析がEILSと連携して返却することができるようになった。
・EILSの問題作成は、直接入力して作成するだけでなく、別のソフトで作った問題を画像にして貼り付けて作成することもできる。
・「百問繚乱」を使っての採点は1問ごとの切り出し採点ができるので、分担がしやすい。また、テレワーク機能がついているので、名前が出ずに学校外から採点することが可能である。
・設定をすれば、採点後の集計作業が自動なのでミスがなく、生徒の分析表も作成される。
1人1台端末(タブレット端末)を活用し、朝の会で生徒がアナウンサーになりきって「今日のニュース」を発表している。生徒の提案から効果音を挿入したり、スライドアプリのライブビデオ機能を使用したりすることで、よりニュース番組らしくなり、ニュースに対して興味をもつようになった生徒が積極的に感想を述べるようになった。また、文を読むことに苦手意識がある生徒が、この活動では、テロップを読む練習に熱心に取り組み、自信のもって発表するようになった。
1人1台端末(タブレット端末)とスライドアプリのライブビデオ機能を活用し、画面に自分を映し、アナウンサーになりきって「今日のニュース」の発表をした。効果音を取り入れることで、よりニュース番組のようになり、生徒の意欲が高まった。
総合的な学習の時間に共同で調べ学習を行った。「Googleスライド」を使用することで、生徒同士が制作の状況を互いに把握することができ、意見を出し合ったり、相手に合わせて考えたりすることができた。また、筋力の弱さにより文字を書くことが苦手な生徒がキーボードを使うことで、文章作りに対する抵抗が軽減され、進んで活動に取り組めた。
「Googleスライド」の共同編集機能を使い、調べ学習を行った。1人1台端末(タブレット端末)にキーボードを接続することで、生徒の文章作りに対する抵抗が軽減した。
生活単元学習でタブレット端末のイラスト作成アプリを使用して、絵を描いている。上肢を支持する補助具とタッチペンを使用することで、自分の意図した線を描いたり、色を塗ったりすることができ、意欲的に取り組んでいる。描いた絵が、学級の授業で行うドーナツ屋のキャラクターに採用されたことで、絵を描くことへの自信につながっている。
児童の実態に合わせて、1人1台端末(タブレット端末)とイラスト作成アプリやタッチペン、上肢を支持する補助具(スペンサー)をフィッティングして、児童が操作しやすいようにした。
他者との考えを共有することによる理解の深化
6年生理科「植物の栄養と水」において、水は茎や葉の細かい管を通って体の隅々までいきわたることを理解するため、カードに書かれた考えを児童同士で即時的に情報共有・協働編集できるミライシード「オクリンク」を活用して学習を行った。
自分の考えをまとめたカードをグループ、全体へと共有し、分類、整理、集約していきました。また、自分の考えを全体で共有し、児童間で練り合いました。
プログラミングを活用した現象に対する理解
3年生理科「風のはたらき」において、風車を学習する中で、風の強さと風車の回り方の関係を予想し、実験結果をノートにまとめるとともに、プログラミング言語「Viscuit」を活用して、風の強さと風車の回り方を表現する学習を行った。
目には見えない風の働きについて、「Viscuit」を活用して、風が弱い時や強い時の風車の回り方を表現し、量的、関係的に現象を捉えることができた。
アイビスペイント(高機能お絵かきアプリ)は、無料で使えて、直感的に作業できるので使いやすく、作画の様子を確認できるなど、振り返りが可能なアプリです。
オリジナルの絵を描き、利用してメモ帳やポチ袋などを作成した。
Zoom等への接続の場合、視覚障がい者は、IDやパスコードの入力が難しい面がある。(英数が混ざっていると入力ミスが起こりやすい。)
学校ホームページにリンクを掲載し、 スムーズに接続できるようにしている。リンクにたどり着くに は、認証キーが必要となる。
Zoomへの接続のハードルを下げて、簡単に活用でき ることで活動に集中するには良いと考える。
Zoomへの接続を気にすることなく取り組め、クイズコーナーなど、画面と音声を工夫して実施することで、笑顔の多いとても良い 交流となった。