愛媛のICT活用実践事例集(小・中・高・中等・特支)
効果的に探究活動を実施することを目的に、データサイエンス等に関する学びを計5回行った。
第3回は、松山東雲女子大学・中川祐司先生をお招きし、データの種類やデータ分析の手法など、データサイエンスの基礎を学んだ。
・生徒用端末を用いたクラスタリングの演習
効果的に探究活動を実施することを目的に、データサイエンス等に関する学びを計5回行いました。
第2回は、愛媛大学理学部・松浦真也先生をお招きし、「そもそもどういう目的でデータを集めるのか」「目的に応じた情報収集とはどのようなものか」について学んだ。
・生徒用端末を利用し、インターネットを用いたデータ収集
効果的に探究活動を実施することを目的に、データサイエンス等に関する学びを計5回行った。
第1回は、松山大学経営学部・平田浩一先生をお招きし、コンピュータを使って文章を分析する「テキストマイニング」について学んだ。
・生徒用端末を使用したテキストマイニング演習
1年生は、2・3年生の取り組む講座別探Qに合流するため、ガイダンスを受講しています。
今回は、
松山東雲女子大学の川北 輝 先生による「データサイエンス入門」講座です。
デジタル人材に育成に必須のデータサイエンスの基礎知識をお教えいただくとともに、
Microsoft Forms を活用しアンケートの分析を行うなど体験的にも学びを深めることができました。
アンケートの分析をもとに、学校をよりよくするためのアイデアをグループで考え
画像生成AIを活用して、アイデアを具現化することにも取り組みました。
1年生にとっては、一人一台端末が配布されて1週間。不慣れな部分も多かったですが、
楽しみながら充実した学びとなりました。
・Microsoft Teamsを利用して生徒に資料を配布した。
・Microsoft Teamsのビデオ会議を利用して、対面とオンラインのハイブリッドで講座を実施した。
・Microsoft Forms を活用しアンケートの分析を行った。
・画像生成AIを活用して、グループで考えたアイデアを具現化した。
授業内で1人1台端末を利活用して、生徒が将来必要となる機器操作を経験する機会を増やしたいと考えました。そこで、復習用小テストと解説スライドを生徒自身が作成して、授業内でテストと解説を実施するサイクルを構築しました。
はじめは慣れない活動だったため、生徒に戸惑いもあったようですが、1年を通して継続して実施することによって、機器操作にも慣れ、人前で堂々と発表する生徒が増えました。学習意欲の喚起にもつながりました。
Microsoft Teams上に作成したテストを保存する場所を提供しました。
※生徒が作成したテストは紙で印刷しました。
※発表のための機器操作は生徒の端末を活用して行いました。プロジェクタへの接続も生徒が行いました。
情報Ⅰの授業で情報リテラシーについて教える際、先進的な取り組みや興味深い教材がないかを探している際に、Microsoft Copilot(Microsoft社の提供するAIアシスタント)を利用した。
検索エンジンを用いて自分で探すよりも素早く、かつ信頼性の高い情報を得ることができるため、授業での教材研究やちょっとしたネタ探しなど、普段の授業をより良くするために良いツールとなると考えらえる。
またこれらは音声認識機能も対応しているため、マイクに直接質問内容を話すことで、AIが音声で返事をしてくれる。この機能を利用し、授業中にAIと対話しながら「ちょっと疑問に思ったことをAIに聞いてみよう」という時間を設ける試みも行った。
※ただしAIは時々不思議な解答を返すこともあるため、AIの返答は検索結果を要約しているだけのものであるということにも留意しながら、AIとの問答を実施し、AIの長所と短所について実感をもたせることも大切であると感じた。
・Microsoft Copilotによる教材研究、授業のネタ探し
・AIを用いたリアルタイム検索による、質疑応答
実践事例① ルーブリック評価表のChatGPTを利用した作成
評価基準が明確なルーブリック評価表は、生徒の理解度やスキルの進捗を明確に評価する上で極めて有効である。しかし、これらの評価表を一から作成する作業は時間がかかり、教師にとっては大きな負担となりがちだ。ChatGPTの活用により、評価基準やカテゴリー、レベルに関するプロンプトを入力するだけで、簡単かつ迅速にルーブリック評価表を作成することが可能となる。これにより、教師はより効率的に作業を進めることができ、評価の透明性と公平性を保証することができる。
(実際に出力されたルーブリック評価表)
実践事例② Microsoft Teamsによる課題提出とルーブリック評価表の活用
愛媛県の教育現場では、Microsoft Teamsなどのプラットフォームを活用して、課題提出や授業の進行を行っている。ChatGPTを用いて作成されたルーブリック評価表は、Teams内の課題提出機能に簡単に追加することができる。これにより、教師はルーブリック評価表を参照しながら、生徒の提出物を評価することが可能となり、評価プロセスの効率化と公平性の向上が期待できる。
・ChatGPTによるルーブリック評価表の作成では、評価基準、評価項目、達成レベルごとの説明を簡潔に入力し、カスタマイズ可能な評価表を生成。
・生成されたルーブリック評価表をMicrosoft Teamsの課題に添付し、生徒が提出した課題の評価に活用。評価プロセスの透明性を高め、生徒とのフィードバックをより具体的かつ建設的に行うことができる。
・Teamsの課題機能を利用して、生徒からの提出物を一元管理。評価後は、そのままフィードバックを生徒に提供し、学習の進捗を共有できる。
実践事例① ビジネスプランの考案とブラッシュアップ
学生や生徒が初期のビジネスアイデアを持ち寄り、ChatGPTとの対話を通じてそれを深掘りすることで、ビジネスプランを具体化させていくプロセスを取り入れている。この活動により、参加者は自分のアイデアに対する理解を深めるとともに、市場のニーズや競争環境などを考慮した実践的なビジネスプランの策定を行うことができる。対話型AIの利用により、アイデアの検討段階から深い洞察を得ることが可能になった。
実践事例② 面接練習としてのChatGPTの活用
キャリア教育の一環として、生徒や学生が自己PR文や過去の体験をChatGPTに入力し、それに基づいた模擬面接練習を行う取り組みが行われている。ChatGPTは多様な質問を投げかけることで、実際の面接での応答力を鍛える。また、AIによるフィードバックを通じて、自己表現の改善点や強みのより良い伝え方を学ぶことができる。
・ビジネスプランの策定では、ChatGPTによる質問を通じて、学生たちが考えていなかった側面やリスクについても考慮するようになり、より総合的なビジネスプランを作成できるようになった。
・模擬面接の練習では、ChatGPTが様々な面接官の役割を果たすことで、生徒たちは異なる質問スタイルや難易度に対応する練習を行うことができ、実際の面接に向けての準備を万全にすることができた。
※掲載されているChatGPTの使用事例は、教育目的でのみ使用されており、参加した生徒及びその保護者の方々から事前に承諾を得ています。全ての個人情報は厳重に管理され、事例においては個人を特定できる情報は一切使用しておりません。
英語の授業の中で、毎週の学びを問うテストを「EILS」で実施している。毎週金曜日の授業後半に、5分程度の英文法を確認するテストを実施し、その場で採点、および順位や偏差値を返却している。間違いが多かった問題が教員用画面で分かるため、テスト後に復習解説を実施している。臨時休校時には、自宅で「EILS」の問題を解答させて、「Teams」の画面共有にて「EILS」テストの復習解説を実施した。探究的な学びを実施していく上で、プレゼンテーションやディスカッションにつながる基本的な文法事項を、即時性のある採点機能で確認できることは生徒に好評であり、今後の成果も期待できる。
EILSのテストに教材の該当ページを書いておくことで、振り返りの際に、自分で該当ページを開いて復習でき、自走できる生徒の育成につながる。
実践事例① 前時の授業の内容の復習や考査前の復習に利用
授業の復習では、前時の内容から1~2題作成し、授業開始5分ほどで解かせる。考査前の復習では、単元の基本問題や頻出問題を30~40分で解かせる。EILSは答のみの採点ではあるが、振り返りの時間をとることで、お互いで間違っているところを確認し合ったり、教え合ったりできるので、協働的な学びにつながった。
実践事例② 百問繚乱の導入
今年度より定期考査の採点に、採点支援システム「百問繚乱」を導入した。生徒の答案をスキャナで取り込み、システム上で採点できる。採点の分担やテレワークが可能で、業務の軽減につながった。また、生徒の答案データや分析がEILSと連携して返却することができるようになった。
・EILSの問題作成は、直接入力して作成するだけでなく、別のソフトで作った問題を画像にして貼り付けて作成することもできる。
・「百問繚乱」を使っての採点は1問ごとの切り出し採点ができるので、分担がしやすい。また、テレワーク機能がついているので、名前が出ずに学校外から採点することが可能である。
・設定をすれば、採点後の集計作業が自動なのでミスがなく、生徒の分析表も作成される。