川之江高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
愛媛県立医療技術大学 保健科学部 看護学科 髙津 美心
私は、高校時代にSDGsの「全ての人に健康と福祉を」という項目にある「誰もが暮らしやすいと考える街づくり」をテーマに、川之江の公共施設がどれほどバリアフリーなのかを調査し、問題点や解決策を考えました。各場所に直接訪れて、実際にその問題に直面している人の立場に立って考えることがテーマの実現に繋がると感じるとともに、不便な場所も一人一人の思いやりや助け合いで解決できることもあると学びました。そして、活動の中でグループの友達と一つの問題について現状を評価し、解決策を考える力を身に付けました。この力は、チーム医療でのよりよい看護を考える上でとても役立っています。みなさんも今考えている進路を実現させて、大学生活を楽しみましょう。応援しています。
西条高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
神戸大学 経済学部 経済学科 星加 来瞳
私は、高校二年生の時から「高校生にとって望ましい法教育とは」というテーマで課題研究を行い、若者が法教育を受ける意義について研究しました。課題研究では自分たちでテーマを決め、先生方の力もお借りしながら班員で協力して課題の解決に向けた研究を進めていきます。私の場合は、弁護士、検察官、そして裁判所の方々など法曹関係者への取材を行い、実際に高校生に向けた模擬裁判を行うなど、効果的な法教育を模索して主体的な活動を行うことができました。模擬裁判当日は、裁判官の方にも参観していただき、講評をしていただきました。この活動を通して、物事に対する多角的な見方と自ら課題を設定し解決する力を身に付けることができ、この経験は大学での学習に役立っていると感じます。私が研究した分野は現在の大学での専攻に深く関わっている訳ではありませんが、クリティカルシンキング、プレゼンテーション能力そして協調性は、大学進学後に大いに必要とされる能力であり、高校時代に課題研究をしていてよかったと感じる場面が多々あります。高校の間に様々な体験をし、視野を広げることは将来の選択肢を大きく広げ、今後の生活に生きる大切な経験になると思います。
小松高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
松山大学 人文学部 英語英米文学科 加藤 心菜
私は、松山大学のオープンキャンパスで講義を受けたことがきっかけとなり、英語の歴史について興味を持ちました。オーストラリア英語は、アメリカ英語やイギリス英語と違い、癖があり面白いと教えていただいき、探究活動でアメリカ英語とオーストラリア英語の違いについて調べました。
主に、探究活動では、スペル・単語・発音の違いについて調べました。当初、探究活動は将来には役立つかもしれないが入試にはあまり関係ないと思っていました。しかし、勉強を重ねる中で、オーストラリア英語はイギリス英語と同じ単語があり、模試の中にイギリス英語が多く使われていることに気付きました。そのことをきっかけに、英語の理解力が高まり、今まで以上に英語が好きになり、結果的に入試においても大変役に立ちました。
私は、英語の魅力を改めて教えてくれた松山大学人文学部英語英米学科に進学しました。今まで以上に英語と触れ合う機会が多く、探究活動で身に付けた知識が役立っています。オーストラリア英語はアメリカ英語に慣れている私たちにとって聞き慣れない英語ですが、探究活動で学んだおかげで、オーストラリア英語を使う人と会話をする時、相手の言葉を理解することができ、相手の方とスムーズに会話をすることができています。
探究活動を通して、自ら学び、考える力やプレゼン力が身に付いたと思います。探究活動は自分自身を成長させてくれます。ぜひ、積極的に自分の興味・関心を持つことを探究し、充実した学校生活を送ってください。
丹原高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
北九州市立大学 地域創生学群 地域創生学類 武田 樹奈
地域創生学群では座学だけでなく実践活動を多く取り入れており、一人ではなく誰かと一緒に物事に取り組むことが多いのが特徴です。私は高校時代の探究活動によって得たコミュニケーション力や傾聴力、協調性などが今にすごく活きていると思います。また、探究活動で自分の夢を見つけることができ、大学進学にもつなげることができました。私は探究活動の一つで西条市の広報誌について研究しました。この研究の中で広報誌の良さをもっとたくさんの人に伝えたい、自分も将来広報関係の仕事に就きたいと思い、大学でも広報や情報発信について学んでいます。探究活動は自分の興味を深堀りできる時間だと思います。ぜひ、この時間を楽しみ、有効に使って、新たな学びの開拓に努めてください。
弓削高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
京都精華大学 芸術学部 造形学科 手塚 茉結子
私は高校時代に、部活動や総合的な探究の時間の活動を通して様々なことを学びました。部活動は起業部に所属しており、各種コンテストに応募したり、古民家をリノベーションしてゲストハウスとして運営したりするなどの活動をしていました。
その中でも、現在の進路に特に結びついていると感じる力は「思考力」と「実行力」です。この二つの力は、ビジネスプランコンテストに応募する際に様々なアイディアを考えること、また古民家をゲストハウスとして運営するにあたっての課題を解決していく場面で身につきました。
このような二つの力は、現在大学での作品制作においてとても役に立っています。なぜなら制作にあたって大切なことは、物事を様々な角度で観察することや、表現したいことに必要な効果を与えていくことだからです。
松山南高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
名古屋大学 理学部 渡部 真也
私は理数科で物理の課題研究をすることを通して、物理の学問としての面白さを知りました。大学では物理学科に進むことを目指して、解析力学などの物理や線形代数などの数学を、力を入れて学んでいます。講義の中で実験を行う際は、実験結果の記録の仕方やレポートの書き方など課題研究で学んだことが多く活かされていると思います。また、実験などのグループ活動で役割分担を迅速に行うことができているという点は自分たちが主体となって課題研究に取り組んできた経験からだと思います。課題研究で得た経験は受験期でも活きました。面接で自分の考えをはっきりと伝えられたのは、研究発表の質疑応答で相手が聞きたいこと、自分が伝えたいことを整理して、簡潔に伝えてきた経験があった故だと思います。
松山商業高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
兵庫県立大学 国際商経学部 国際商経学科 松岡 佑磨
松山商業高等学校の地域ビジネス科では、松山学という独自の科目があります。わたしはそこで行った、1000日実習で、たくさんのことを学びました。1000日実習では月に一度、実際に地域の中に入り、実習を行います。受け入れていただいた実習先の企業様や、NPO法人様などに、たくさんのことを教えていただけます。そんな1000日実習で、私は郷土愛を育み、地域の役に立てる人間になりたいと思うようになりました。地域ビジネス科では、普通科などでは経験できないことがたくさん経験ができるため、受験の際にも強みになります。ぜひ、あなたの高校生活を松山商業で過ごしてみてください。
伊予農業高校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
愛媛大学 農学部 生物環境学科 金森 宥飛
高校時代に、愛媛地鶏の体色と成長の関係についての課題研究を行いました。この研究では、卵からヒヨコを孵化させ、その成長を観察・測定することで体色と成長速度の関連性を探りました。
この研究の個体ごとに異なる成長データを得る中で、共通点を分析し、仮説を立てるという過程は、単なる観察を超えた深い学びとなりました。そして、この経験を通じて、科学的な思考力とデータ分析の重要性を実感することができました。
実際に体を動かし、観察することで得られる知識や経験は、何にも代え難い貴重なものです。挑戦を恐れず、自分の興味を追求してください。
伊予高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
松山東雲短期大学 保育科 宇都宮 楓
私は、総合的な探究の時間「探Q」において、高校三年間保育に関する講座を受講しました。講座では、保育に関するニュースを収集し、保育園・幼稚園が抱える課題を整理したり、実際に保育園を訪問したりしたことは座学の授業だけでは経験できないことを経験することができ、保育の道を目指すきっかけになりました。また、実際に保育園を訪問したとき、保育の現場を直接自分の目で見ることで、子どもたちだけでなく、保育室の環境なども見ることができたことは現在の学びに生かされています。
「探Q」において自分が設定した課題に取り組み、深く学ぶことで、今まで見えなかった課題が新たに見えてきたり、それら課題の解決に取り組んだりすることで、自分自身が大きく成長することができ、進路の実現につながったと感じています。
内子高等学校小田分校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
聖カタリナ大学 人間健康福祉学部 人間社会学科 城戸 花
私は「地元に恩返しをしたい」と思い、小田地区の活性化のためのプロジェクト学習に取り組みました。民家の除草作業や買い物代行など、主に高齢の方向けのお手伝いサービスを行ったり、地元の特産品をPRするための移動式販売車を考案したりしました。
地元の方々は活動計画を話すと、快く協力してくださりました。初めは自分だけの研究活動だったものが、計画が進むにつれて関わる人数が増え、多くの人を巻き込んだ形に広がりました。地元の方との会話の中で、「小田校生のためなら」という言葉が強く印象に残っています。この研究活動を通して、私は小田校生と地元の方々との間の強いつながりに気付きました。地域の方々の優しさを小田校生が受け取り、小田校生から地域の方々へ恩返しをするという繰り返しが、先輩方からこれまでずっと引き継がれていました。私はそのつながりに感動し、研究活動に更に熱が入りました。
現在は、大学進学のため地元を離れて生活しています。心理学を学び、将来はカウンセラーとなって地元へ貢献することが夢です。この夢を実現するために、勉強や部活動など様々な活動を積極的に頑張っていきたいと思います。
三崎高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
九州大学 共創学部 山田 光毅
私は、海に近い三崎高校で漁師の方々の生活を間近で見てきたことから、漁業従事者の生活の不安定さに課題意識を持ちました。この課題の解決の一歩として様々な活動をしましたが、その中でも私の中で特に大きな意味を持つのが、高校2年生の時に企画した「愛媛の海 釣ってさばいて甲子園in三崎」です。漁師の後継者がいない、魚が売れなくなっている等の問題は、若者の魚への興味が薄くなっていることが原因だと考え、魚に興味を持ってもらうための足掛かりとして、高校生を対象とした釣りの大会を開催しました。この大会を開催したことで、予想を上回る参加数と反響をもらった反面、水産業の課題は、イベントを一つ開催するだけではびくともしない大きな問題であると感じました。
高校生活でこのような活動をしたことで、私は漁業にまつわる課題を本気で解決するには一つの分野を極めるだけではなく、様々な分野の人と協働しながら課題解決をする必要があると考えました。そこで、様々な人と協働しながらの課題解決を目指す九州大学共創学部へ進学し、今まで以上に深く漁業の問題を見つめ、課題解決の方法を模索しています。
宇和島東高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
東京大学 工学部 マテリアル工学科 児玉 亜門
私は、宇和島東高校での課題研究を通して、豊富な知識と経験を得て、大きく成長できたと思っています。
まず、研究に関する知識を得ることができました。研究を始めるにあたって最も重要になる研究倫理をはじめ、実験における計画の立て方やノートの取り方、研究のまとめ方など、今後の大学での研究において大きなアドバンテージとなる事柄を多く学ぶことができました。
次に、様々な人に自身の研究を発表する機会を得ることができました。高校での発表会はもちろんのこと、外部の方達をお招きしたポスター発表会や海外の大学の教授やエンジニアの方達との英語でのディスカッションという大変貴重な経験をさせていただきました。このような貴重な機会を用意してくださった宇和島東高校に今でも感謝しています。
最後に、研究の楽しさを知ることができました。研究を行っていた頃は、思った実験結果が出ないことがほとんどでした。しかし、諦めることなく、条件を変えて実験をし、考察をするということを繰り返した結果、より良い結果を得ることができた時の喜びは今でも忘れられません。多くの困難を乗り越えた先にある喜び、感動を得ることができることが研究の楽しさだと私は思います。
南宇和高等学校
卒業生からのメッセージ(R5年度)
岡山県立大学 保健福祉学部 現代福祉学科 後藤 愛純
私は防災の分野から探究活動に取り組みました。特に、高校2年次には東日本大震災に遭った宮城県への研修に参加しましたが、実際に現地へ行くことでしか経験できないことがあり、防災に対する知識はもちろん自分自身の視野を一層広げる機会となりました。そしてこの研修を通して、「将来何をしたいのか」という自身の目標も明確になっていきました。
今後起こりうる災害に向けて、予め「災害前」と「災害後」にできることを自分で考えておき、即行動に移すことは大切なことです。そのためにも、大学では様々なことにチャレンジし、将来、防災分野でも専門分野でも活躍できる人材になりたいと思っています。高校生活で得た知識と貴重な経験を、これからの学びに生かしていきます。
西条高等学校
卒業生からのメッセージ(R4年度)
大阪大学 工学部 応用自然科学科 曽我部 亮
私は、課題研究に取り組む授業のマルチサイエンスや科学部の活動で西条市のゴミ問題を解決するために研究を行ってきました。その研究では、紙オムツゴミの灰から洗浄剤であるセスキ炭酸ナトリウムを合成するものでした。研究を進める中で何度も上手くいかないことがありましたが、その度にどうしてそうなったのか、どうしたら解決できるのか考え、さまざまな困難を乗り越えました。この研究活動を通して、未知を既知にすることの面白さを知り、研究者の道を目指すことにしました。
西条高等学校
卒業生からのメッセージ(R4年度)
愛媛大学 医学部 医学科 田坂 夢芽
私は、高校2年生の夏に第18回日本の次世代リーダー養成塾に参加しました。各界で活躍するリーダーの講義に刺激を受け、誰もが生きやすい社会をつくるために学生団体を設立し、活動しています。さらに、誰でも気軽に「依存」について知れるようにカードゲームを作成しました。医師、高校生、教師の3つの立場のメンバーで話し合い、工夫を凝らしたゲームとなりました。コロナ禍で人とのつながりが制限される中、これほど多くの人達と関わり、協働できたことは、かけがえのない経験です。何事にも躊躇せずに、楽しみながら挑戦するということが大切だと感じています。
松山南高等学校
卒業生からのメッセージ(R4年度)
東京大学 工学部 冨田 晃宏
南高では、理数科だけでなく普通科でも課題研究活動が行われています。課題研究は、普段の学習とは違い、自分たちで研究テーマを決め、仮説を立て、実験を行い、結論を出していかなくてはなりません。受験勉強は大学に入るための勉強が中心ですが、課題研究で身につく力は、大学で入った後の学習につながるものです。また、南高には、いつでも親身になって相談に乗ってくださる先生方がいらっしゃいますし、周りは学習意識の高い人ばかりです。各自のやる気次第で大きく学力を伸ばすことができます。このように、南高には、きっと皆さんを大きく成長させてくれる環境が整っています。ぜひ松山南高校に入学し、充実した学校生活を送ってください。
松山南高等学校
卒業生からのメッセージ(R4年度)
名古屋大学 理学部 黒田 耕生
理数科とは、名前の通り「普通」でない学科である。そして、多種多様な情報にさらされる環境下で、生徒に1つの事にのめり込む楽しさや多角的な視野の重要性を理解させ、各生徒の高校生活ましてや人生をより充実したものにする。理数科での生活を通して、特に卓越した2つの特徴を感じた。1つ目は大学入学の明らかな優位性、2つ目は日常生活や人生の奥行向上である。
入学時より課題研究に取り組み、多くの発表会やコンテスト、高大連携事業に参加した。研究活動については全く未知の状態からのスタートであったにも関わらず、担当教員や学級担任、大学の先生の手助けもあって、全国大会入賞や英語プレゼンなど貴重な経験をさせて頂いた。発表の場では、人に“伝える“ことに苦労したが、大学の先生から文系生徒に至るまで、様々な立場の方からの意見を取り入れ、改善を繰り返した。そこで培ったプレゼンテーション能力や相手のことを思いやる心などは、今後の大学生活や仕事にも必ず生きてくるだろう。
近年の大学入試改革の影響で、自ら課題を発見し、他者と協力してそれらを解決していく力が重視されるようになった。これはまさに課題研究で養われる力である。チームでPDCA(Plan:計画, Do:実行, Check:評価, Action:改善)サイクルを繰り返していく中で、それが日常生活にも浸透し、日々の生活の些細な出来事に関して疑問を抱くようになった。その小さな疑問について友達と議論したり、本を読み漁ったりした経験は、自身の興味の発見、増幅や多様な視点の獲得へと繋がり、進路選択の幅を大きく広げた。
ここ松山南高校理数科には3年間苦楽を共にする一生の仲間が集う。みな、個性が強く、得意な分野も異なっている。各々がそれぞれの分野で才能を遺憾なく発揮し、集団のレベルをも引き上げ続けている。
今、私は理数科で3年間過ごした自信と誇りを胸に暮らしている。みなさんもこのような恵まれた環境を存分に利用して、みなさん自身の関心を思い切り突き詰めてみてはどうだろうか。
宇和島東高等学校
卒業生からのメッセージ(R4年度)
茨城大学 教育学部 大舘 咲羽
高校時代に取り組んだ課題研究は、今の私の価値観や視野を広げることに繋がりました。大学では文系の学科に進んだので、この研究の知識自体が直接役立つ場面は少ないです。しかし、学校外の方や専門家の方とも協働して活動することで、コミュニケーション能力が身に付き、集団の中で自分に合った役割を自覚することができるようになりました。様々な経験をすることが自分の選択肢を広げ、大学の進路選択のきっかけとなったり、将来の夢が決まったりと、人生を豊かにすることができると思っています。
宇和島東高等学校
卒業生からのメッセージ(R4年度)
愛媛県立医療技術大学 保健科学部 石﨑杏香
私は、課題研究を通して協調性や探究心、コミュニケーション能力を養うことができました。また、聞き込み調査などを行い、課題を見つけることで地域に寄り添う姿勢を学びました。大学進学の際には、他にはない、自分で課題を決め研究するという体験が強みになりました。探究心を養うことは、身の回りの様々な事柄に関心を持つことに繋がり、それは今の私の、積極的に考え行動する力になっています。