西条高等学校

卒業生からのメッセージ

大阪大学 工学部 応用自然科学科 曽我部 亮

 私は、課題研究に取り組む授業のマルチサイエンスや科学部の活動で西条市のゴミ問題を解決するために研究を行ってきました。その研究では、紙オムツゴミの灰から洗浄剤であるセスキ炭酸ナトリウムを合成するものでした。研究を進める中で何度も上手くいかないことがありましたが、その度にどうしてそうなったのか、どうしたら解決できるのか考え、さまざまな困難を乗り越えました。この研究活動を通して、未知を既知にすることの面白さを知り、研究者の道を目指すことにしました。

西条高等学校

卒業生からのメッセージ

愛媛大学 医学部 医学科 田坂 夢芽 

 私は、高校2年生の夏に第18回日本の次世代リーダー養成塾に参加しました。各界で活躍するリーダーの講義に刺激を受け、誰もが生きやすい社会をつくるために学生団体を設立し、活動しています。さらに、誰でも気軽に「依存」について知れるようにカードゲームを作成しました。医師、高校生、教師の3つの立場のメンバーで話し合い、工夫を凝らしたゲームとなりました。コロナ禍で人とのつながりが制限される中、これほど多くの人達と関わり、協働できたことは、かけがえのない経験です。何事にも躊躇せずに、楽しみながら挑戦するということが大切だと感じています。

松山南高等学校

卒業生からのメッセージ

東京大学 工学部 冨田 晃宏

 南高では、理数科だけでなく普通科でも課題研究活動が行われています。課題研究は、普段の学習とは違い、自分たちで研究テーマを決め、仮説を立て、実験を行い、結論を出していかなくてはなりません。受験勉強は大学に入るための勉強が中心ですが、課題研究で身につく力は、大学で入った後の学習につながるものです。また、南高には、いつでも親身になって相談に乗ってくださる先生方がいらっしゃいますし、周りは学習意識の高い人ばかりです。各自のやる気次第で大きく学力を伸ばすことができます。このように、南高には、きっと皆さんを大きく成長させてくれる環境が整っています。ぜひ松山南高校に入学し、充実した学校生活を送ってください。

松山南高等学校

 卒業生からのメッセージ

名古屋大学 理学部 黒田 耕生 

 理数科とは、名前の通り「普通」でない学科である。そして、多種多様な情報にさらされる環境下で、生徒に1つの事にのめり込む楽しさや多角的な視野の重要性を理解させ、各生徒の高校生活ましてや人生をより充実したものにする。理数科での生活を通して、特に卓越した2つの特徴を感じた。1つ目は大学入学の明らかな優位性、2つ目は日常生活や人生の奥行向上である。

 入学時より課題研究に取り組み、多くの発表会やコンテスト、高大連携事業に参加した。研究活動については全く未知の状態からのスタートであったにも関わらず、担当教員や学級担任、大学の先生の手助けもあって、全国大会入賞や英語プレゼンなど貴重な経験をさせて頂いた。発表の場では、人に“伝える“ことに苦労したが、大学の先生から文系生徒に至るまで、様々な立場の方からの意見を取り入れ、改善を繰り返した。そこで培ったプレゼンテーション能力や相手のことを思いやる心などは、今後の大学生活や仕事にも必ず生きてくるだろう。

 近年の大学入試改革の影響で、自ら課題を発見し、他者と協力してそれらを解決していく力が重視されるようになった。これはまさに課題研究で養われる力である。チームでPDCA(Plan:計画, Do:実行, Check:評価, Action:改善)サイクルを繰り返していく中で、それが日常生活にも浸透し、日々の生活の些細な出来事に関して疑問を抱くようになった。その小さな疑問について友達と議論したり、本を読み漁ったりした経験は、自身の興味の発見、増幅や多様な視点の獲得へと繋がり、進路選択の幅を大きく広げた。

 ここ松山南高校理数科には3年間苦楽を共にする一生の仲間が集う。みな、個性が強く、得意な分野も異なっている。各々がそれぞれの分野で才能を遺憾なく発揮し、集団のレベルをも引き上げ続けている。

 今、私は理数科で3年間過ごした自信と誇りを胸に暮らしている。みなさんもこのような恵まれた環境を存分に利用して、みなさん自身の関心を思い切り突き詰めてみてはどうだろうか。

宇和島東高等学校

卒業生からのメッセージ

茨城大学 教育学部 大舘 咲羽

 高校時代に取り組んだ課題研究は、今の私の価値観や視野を広げることに繋がりました。大学では文系の学科に進んだので、この研究の知識自体が直接役立つ場面は少ないです。しかし、学校外の方や専門家の方とも協働して活動することで、コミュニケーション能力が身に付き、集団の中で自分に合った役割を自覚することができるようになりました。様々な経験をすることが自分の選択肢を広げ、大学の進路選択のきっかけとなったり、将来の夢が決まったりと、人生を豊かにすることができると思っています。

宇和島東高等学校

卒業生からのメッセージ

愛媛県立医療技術大学 保健科学部 石﨑杏香

 私は、課題研究を通して協調性や探究心、コミュニケーション能力を養うことができました。また、聞き込み調査などを行い、課題を見つけることで地域に寄り添う姿勢を学びました。大学進学の際には、他にはない、自分で課題を決め研究するという体験が強みになりました。探究心を養うことは、身の回りの様々な事柄に関心を持つことに繋がり、それは今の私の、積極的に考え行動する力になっています。