【今西伯方・しまなみ伯方】「伯方企業学」海外研修レポート ~ベトナムで学ぶ、世界につながる「しまなみ」の学び~
[しまなみ高校]実施期間:令和8年8月17日(月)~22日(土)
参加者:今治西高等学校伯方分校2年生6名
研修先:ベトナム社会主義共和国(ハノイ・ハイフォン等)
1 研修の概要
本研修は、地元企業の御支援のもと、「伯方企業学(探究活動)」の一環として実施されました。私たち2年生6名はベトナムを訪問し、現地の日系企業や大学、造船所などを見学しました。そこで働く人々の姿に触れながら、地域の産業が世界とつながっていることや、海事産業を支える仕事、異なる文化や価値観、英語で伝えることの大切さを学びました。普段の学校生活ではできない現地での体験を通して、私たちは、身近な地域について学ぶことの面白さや、地域から世界へ目を向けることで新たな発見があることを実感しました。
2 現地企業・大学・造船所での学び
2日目は、今治市に本社を置く船舶用総合電機メーカーのベトナム工場を訪問しました。工場では、多くのベトナム人従業員の皆様が製品の製造に携わる様子を見学しました。ベトナムで製造された製品が世界各国に出荷され、世界の海事産業を支えていることを知り、地元・今治の企業が世界の産業とつながっていることを実感しました。
見学や説明を聞く中で積極的に質問し、担当者の方からも「皆さんの反応や質問に手応えを感じました」とのお言葉をいただきました。
3日目には、ベトナム海洋大学を訪問しました。海上物流や造船技術など、海事産業に関わる知識や技術について学ぶとともに、世界の海事産業を支える人材が育成されていることを知りました。大学内では英語による説明や質疑応答にも挑戦し、英語を「学ぶ」だけでなく、「実際に使って伝える」経験をすることができました。
4日目には、造船所で新造船の進水式に参加しました。命名式や支綱切断を間近で見学し、式典後の祝賀会では代表生徒が英語によるスピーチを行いました。
一隻の船が完成するまでには、異なる国籍や専門性を持つ多くの企業や技術者が、それぞれの役割を担いながら長期間にわたって協働していることを実感しました。造船という一つの事業を通して、国境や組織、専門分野を越えた「協働」が一つの成果を生み出していることを学びました。
3 ベトナムの自然・歴史・文化に触れて
研修では、企業や大学での学習だけでなく、ベトナムの自然、歴史、文化にも触れました。
3日目には世界遺産のハロン湾をクルーズし、海面からそびえ立つ大小さまざまな岩や鍾乳洞を見学しました。自然が長い年月をかけて生み出した壮大な景観に触れ、
ベトナムの自然の雄大さを肌で感じることができました。
また、5日目にはハノイ市内を巡り、タンロン遺跡、ホーチミン廟、文廟、旧市街などを訪れました。水上人形劇の鑑賞やベトナム料理を味わう体験などを通して、現地の歴史や文化、生活にも触れることができました。
こうした体験を通して、異なる文化や価値観を実際に見て、感じ、理解しようとすることの大切さを学びました。
4 研修を終えて
今回の研修を通して、私たちは「地域」と「世界」が決して離れたものではないことを実感しました。今治を拠点とする企業がベトナムで事業を展開し、そこで製造された製品が世界の海事産業を支えていることを知り、私たちが暮らすしまなみの地域が世界とつながっていることを、実際に見て学ぶことができました。また、造船の現場では、国籍や専門分野の異なる多くの人々が、それぞれの役割を担いながら協働し、一隻の船を完成させていました。その姿を間近で見たことで、国境や組織、専門分野を越えて力を合わせることの大切さを学びました。
「しまなみで学ぶこと」が、そのまま「世界を学ぶこと」につながっている。
今回の研修は、私たちがそのことを実感する貴重な機会となりました。さらに、企業の方々からは、研修中のバス車内などでも、大学進学や就職に向けた心構え、社会人としての在り方、経済に関することなど、学校では聞くことのできない貴重なお話を伺いました。こうした出会いや言葉は、これから自分自身の進路や将来を考えていく上で、大きな財産となりました。
感謝を込めて
今回の海外研修では、地元企業の皆様をはじめ、現地で研修の機会を提供してくださった企業・大学・関係機関の皆様に、多大な御支援と御協力をいただきました。私たち6名にとって、普段の学校生活では決して経験することのできない、かけがえのない6日間となりました。
今回の研修で得た学びや経験、そして支えてくださった皆様への感謝の気持ちを忘れず、これからの学校生活や進路実現に生かし、「地域に学び、世界とつながり、未来を切り拓く」ことのできる人へと成長していきたいと思います。