令和8年度 魅力化の取組

【南宇和】教科横断型授業~歴史総合×論理表現Ⅱ~

[南宇和高校]

立場の違いから考える『日本国憲法』制定 ~歴史総合×論理表現Ⅱ~【教科横断型授業】

「もしクラスで『憲法を作ってください』と言われたら、どんな内容にしますか?」

本校では今回、英語と歴史を組み合わせた授業の中で、生徒たちが実際に憲法づくりに挑戦しました。
異なる立場や考えをもつ中で、一つの答えを導き出す難しさと大切さを、体験を通して学びました。

① 授業のねらい
 本授業では、「日本国憲法の成立過程」を題材に、英語と歴史を横断したCLIL型授業を実践しました
英語の史料を手がかりに当時の考えに直接触れながら、「異なる立場の中でどのように合意形成がなされるのか」を体験的に理解することをねらいとしました。特に、GHQ・日本政府・国民という三つの立場から憲法を捉え、「平和とは何か」「国家のあり方とは何か」といった問いを自分事として考えることを重視しました。

② 活動内容
前時では、戦後日本の状況やマッカーサー三原則について理解した上で、英語史料の読解に取り組みました。本時では、生徒が各立場に分かれ、憲法の条文作成に挑戦しました。立場カードをもとに、それぞれの視点から意見を出し合い、班内での合意形成を目指しました。活動の中では、「どの価値を優先するのか」他の立場とどのように折り合いをつけるのかといった点について、活発な議論が展開されました。

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あさと 機関巡視

③ 生徒の反応
 生徒たちは非常に熱心に議論に取り組み、班ごとに意見をまとめていく姿が見られました。
 ●満場一致で意見がまとまる班
 ●最後まで意見が分かれ続ける班
など、多様な合意形成の形が見られ、「考えの違いの中で決める難しさ」を実感している様子でした。特に、「軍隊を持つべきか」「自衛のための力をどう考えるか」といった点では、クラス内でも意見が分かれ、現代にも通じる重要なテーマについて深く考える機会となりました。また、英語史料を直接読むことに対しても、「難しいが面白い」「当時の考えに触れられた」という前向きな感想が見られました。

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④ 教員の学び・今後に向けて
 本実践を通して、教科横断的な学びの可能性を改めて実感しました。英語と歴史を組み合わせることで、生徒は知識としてではなく「思考する材料」として歴史を捉えることができていました。
 また、共同で授業を行った入江教諭は、英語史料の精読や発問の工夫などに主体的に取り組み、授業の質を大きく高めてくれました。授業中も互いに声をかけ合いながら進行することで、柔軟な対応とより深い学びの場をつくることができました。今後も、生徒が主体的に考え、対話を通して学びを深めていく授業づくりを継続していきたいと考えています。