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授業風景(科学と人間生活)大科学実験②「ナイロン6,10の合成」

アメリカの化学者カロザースは、1935年、世界ではじめて合成繊維(ナイロン6,6)の製造に成功しました。彼の発明したナイロン6,6は、「クモの糸よりも細く、鋼鉄よりも強い」と宣伝され、1940年にはナイロン6,6を用いたストッキングの販売がはじまりました。これまで絹糸で生産され高額だった女性用ストッキングは、安価で丈夫なナイロンストッキングとして流通し、女性の社会進出と重なって大ヒット商品となり、世界中に普及しました。

…という合成繊維の歴史を、1年生「科学と人間生活」で学習したあと、「じゃあ、作ってみよう!(ただし、ナイロン6,6ではなく、同種のナイロン6,10ですけど!)」ということで合成してみました。電気科1年生の実験授業風景です。

ヘキサメチレンジアミン水溶液(水層)にセバシン酸ジクロリドヘキサン溶液(油層)を駒込ピペットを使って静かに乗せてやると、その境界面にナイロン6,10の膜が合成されます。これをピンセットでつまみ上げ、なるべく切れないように試験管に巻きつけながら引き出すことで、連続的にナイロンが合成されていきます。その後、得られたナイロンを水洗し、乾燥させて観察等を行いました。出来上がったナイロンは、実験プリントに梱包テープを使って貼り付け(封印)しました。