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『今工夏休みおもしろ講座』を実施しました【環境化学科】

8月6日(金)、今治工業高校の環境化学科は、近隣の小学校から児童・保護者・先生方をお招きして、『今工夏休みおもしろ講座』で「化学でおもしろ実験」と題して、セリシン入りハンドクリームを作りました。

主材料は蚕(かいこ)の繭(まゆ)。蚕の繭は、芯である「絹糸」の部分(フィブロイン)とその周りの「のり・接着物質」のような部分(セリシン)から成り立っているそうです。うるおい成分満点の、このセリシンが今回の主役です。

ちなみに、絹糸は繭をお湯で煮て、その繭をほどいて紡ぐのですが、繭を煮たお湯にはセリシンがたっぷり溶け出しています。かつて、そのお湯に長時間接する富岡製糸場(群馬県:世界遺産)の女工さんの手は、すべすべだったとも言われています。

今回、繭に圧力と熱を加えて、セリシンを取り出し、それを加工してハンドクリームを作りました。本校の教職員や生徒にも手伝ってもらいながら、手際よく作業を進め、出来上がった白いクリームを小さな容器に入れると、着色料や保存料を用いていない天然素材のハンドクリームの完成です。希望する参加者には、容器のフタに貼る装飾用シールと容器の底に貼る材料・効能を書いたシールをお配りしました。ここまでくると、まるで「市販品」(実際、本校の文化祭で販売しています)。参加者の皆さんは、自分が作ったハンドクリームを触ってみたり、手に塗ったりして、感触を確かめていました。「すべすべするっ」などの感想をいただき、一様に高評価でした。
短い時間でしたが、化学の不思議や面白さなどを感じてもらえた夏休みのひと時でした。